60年ぶりに国内感染が発生した「デング熱」。
もともと、東南アジアや中南米で流行っている「デング熱」。海外旅行者がかかることはあったが、今回は海外渡航歴が無い埼玉県の女性が感染したことが注目されている。

感染源は基本は「蚊」で、人同士の感染は輸血などを除き起こらないとされるため、国内にデング熱を媒介する蚊がいる可能性が高い。その蚊が成田空港や羽田空港などの国際空港から入ってきたのか、それともデング熱に掛かった人を刺した蚊が埼玉の女性までデング熱を媒介したのかのいずれかだと考えられる。

そんなデング熱について、そもそもどんな症状の病気なのか、更に実際にかかるとどうなるのか、予防法をまとめてみた。 
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デング熱の語源はスペイン語の「ダンディ」


国立感染症研究所では、デング熱の語源について以下のように説明している。

デング熱のdengueとは、スペイン語のdengueroからきており(英語のdandy)、その激しい背部痛による姿はしゃれ者 (denguero=dandy) があたかも気取って歩くような姿に似ているから、とされている。英語ではbreak bone feverともよばれ、その強い痛みが表現されている。 
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k99-g25/k99_25.html 

デング熱の典型的症状は激しい全身の痛み、背中の痛みなので、背中をかばいながら歩く姿が「気取って歩くような姿」=denguero(dandy)=デング熱、となったわけだ。


重度だと「デング出血熱」に発展も

軽度であれば発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、はしかに似た皮膚の発疹に留まるが、重度の場合、命にかかわる「デング出血熱」に発展し、出血性ショックで死亡に至ることもあるという。
ちなみに、予防接種(ワクチン)はない

▼デング熱の発疹で全身が真っ赤になっている症例
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http://www.babajiro.com/babajiro/news/20121007deng/deng.htm
 
また、脳炎や肝臓の障害、ギラン・バレー症候群などの合併症が起こることもあり、軽視出来ない危険な病気だ。


▼デング熱の典型的な発疹。逆に白くなることも。
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http://www.med.oita-u.ac.jp/SLHprogram/gallery_Dengue%20Fever.html


▼同じくデング熱の発疹。
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http://www.med.oita-u.ac.jp/SLHprogram/gallery_Dengue%20Fever.html


▼背中に赤い発疹が広がっている。
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http://ja.wikipedia.org/


▼手に広がる発疹。
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http://nivikoikogumu.blog.fc2.com/blog-entry-20.html


▼手の間接部分に出た発疹。
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http://www.lotus-clinic.com/column/0811a.html


デング熱を媒介する「2種類の蚊」

デング熱を媒介する蚊としては「ネッタイシマカ」と「ヒトスジシマカ」の2種類があるとされる。しかし、国内では「ネッタイシマカ」は現在ほとんど定着していないとされており、今回埼玉の女性にデング熱を媒介した蚊も「ヒトスジシマカ」の可能性がある


▼デング熱を媒介する「ネッタイシマカ」。こちらは日本にはほぼいない。
 ネッタイシマカ
http://tokuhain.arukikata.co.jp/buenos_aires/2009/10/post_35.html
デング熱を媒介する蚊としては「ネッタイシマカ」と「ヒトスジシマカ」の2種類があるとされる。しかし、国内では「ネッタイシマカ」は現在ほとんど定着していないとされており、今回埼玉の女性にデング熱を媒介した蚊も「ヒトスジシマカ」の可能性がある。

▼日本でも一般的で、デング熱も媒介する「ヒトスジシマカ」
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▼デング熱を媒介するもう1つの蚊「ネッタイシマカ」。こちらは日本にはほぼいない。
 ネッタイシマカ
http://tokuhain.arukikata.co.jp/buenos_aires/2009/10/post_35.html


マラリアや西ナイル病の国内定着を懸念する声も

デング熱が国内感染できるということは、同じ蚊が媒介する、マラリアや西ナイル病も日本で定着できる可能性があるという懸念の声が上がっている。
予防法の解説や現在の影響、マラリアの懸念についてツイートをまとめてみた。