広島県で豪雨をきっかけに甚大な被害を引き起こした土砂災害
実は、そんな土砂災害(山崩れ、土石流など)を起こしやすい地質として「マサ土」(真砂土)という地質が注目されている。
今日は、そんな土砂崩れを起こしやすい「マサ土(真砂土)」が日本全国のどんなところにあるのか、そして、自然放射線量との意外な関係をビジュアルで分かりやすくお伝えする。 
あなたの地元は大丈夫なのか、ぜひチェックしてほしい。
マサ土の分布と自然放射線量の強弱が完全一致!?

マサ土(真砂土)とは、風化した花崗岩(かこうがん)の地質を指す。実は、この花崗岩が多い場所は、自然放射線量が高い場所ともされている。
花崗岩の多い地域には、ウランやトリウム、カリウムなども多く含有されており、それらが発する放射線が高い自然放射線量の検出につながっているのだ。


なんと、自然放射線量の地図と見比べてみると…

実際に地図を見比べてみると、面白いくらいの一致度がよく分かる。
上は花崗岩の分布地図、下は自然放射線量の高低を示した地図だ。
ご覧いただければ分かるとおり、かなり一致している

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出典:奈良大学Webサイト「花崗岩地形の特徴」

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出典:日本地質学会Webサイト

そして、今回、豪雨からの土砂災害で甚大な被害を出した広島を見てみると…
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真っ赤!
広島県沿岸部から山口県岩国市、そして広島県の対岸の愛媛県北部の自然放射線量が非常に高いことが分かる。



同じく花崗岩の分布地図で広島にズームアップしてみると…
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真っ黒!
放射線量のように高低や多さが色分けされていないので分かりにくいが、広島は完全な花崗岩・マサ土地質であることがよく分かる。



広島以外でマサ土が多いところは?

地質マップからは、花崗岩地質は西日本を中心に広く分布しているが、北海道と九州中・南部はかなり少ないことが分かる。
自然放射線量が高く、しかも花崗岩地質でもある場所をピックアップすると、以下のような場所が挙げられる。


・新潟県北部沿岸
・福島県沿岸
・富山県の一部
・長野県の一部(南木曽町を含む)
・岐阜県南部
・岡山県の一部
・広島県沿岸部・島嶼部(広島市の大半部を含む)
・山口県岩国市付近
・愛媛県北部
・福岡県北部沿岸
・佐賀県の一部



なんと、先日衝撃的な土石流の映像が全国に流された長野県南木曽町も「マサ土」地質に該当するのだ。

※10秒過ぎ〜 土石流の瞬間

マサ土地質と、水の集まりやすい地形が組み合わさると、今回の広島市や南木曽町のような甚大な土砂災害が引き起こされやすいということがよく分かる。 
自然放射線量マップは、そのリスクを見分ける大きな材料になるかもしれない。
※言うまでもないが、自然放射線が危険ということではない。

もし自分の地元がこんな地質に該当するときは、ぜひ豪雨・土砂災害時の防災について家族で話しあって対策を立ててみてほしい。